マズいラーメン屋の流行ったわけ
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先日、日本一マズいというラーメン屋が閉店するというニュースがありました。
日本一マズいという評判で、ダウンタウンが訪問したり、様々なタレントさんが一度は通ってみたそうです。
で、食べてみてどんな味かというと、味がない。
出汁というモノを使わずに醤油だけで味を付けているのでマズいんだそうです。
ところがそう言う評判が立ってからも、十年以上店を開いていました。
店主が味オンチなように、お客さんにも味音痴の人が多かったのかもしれません。
AKB48の板野友美さんなども、番組の企画でこのラーメンを食べて、「おいしい!」と喜んでいたので、特定の味覚が敏感な人には美味しいのかも。
ダシは使わないけれどしっかり醤油で味付けしているので、醤油だけでものすごく美味しく感じる人には、充分美味しいと言うことも考えられます。
また「マズい」という評判だから、どんなまずさなんだろうと思って、多くの人が訪れた結果、営業が成り立ってきたとも考えられます。
もちろん食べれば多くの人が、「マズい」と思うわけですが、まずさを期待して食べているので、マズくても話題が弾むわけですね。
この例で分かることは、ラーメン屋さんが売っているのは、ラーメンの味じゃないって事でしょう。
ラーメン屋で過ごす時間が楽しければ、ラーメンはそんなに旨くなくてもやっていけるという良い例です。
体調や栄養状態で、味覚は変わる
飲食店経営のプロに言わせると、「人の好みは十人十色」。
決して一通りじゃないといいます。
味覚というのは、育った環境にもよりますし、健康状態にもよるんですね。
たとえば今の日本の食品には、亜鉛が不足していると言います。
亜鉛というと、細胞分裂の時に欠かせないミネラルですが、これが不足すると舌の上の味蕾という細胞がうまく働かず、味が分からなくなるんですね。
また、太っている人とやせている人では、味覚が違うという研究もあります。
太っていると5つの味が分かるんですが、やせていると分かりません。
だから万人の舌に合う味というのは、なかなか無いんです。
変な話、マズいと思っているラーメンやカレーでも、砂糖一さじ、バターひとかけら、塩ひとさじ、日本酒を少々加えれば、コクも旨みも簡単に上がるんです。
マズいラーメンでも、ミソをほんの少しプラスするとか、ケチャップをほんのちょっと足すとかで旨味が増します。
もちろん隠し味程度でないといけませんが、スープの微妙な味加減を調整しようとしてヘトヘトになるより、旨味のあるモノを足すと言うだけで味は調整できる。
天下一品ラーメンや、神座ラーメンでは、唐辛子ミソやピリ辛ニラなどで調整できるようになってますしね。
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