天下一品ラーメンの意外なおいしさの秘密とは
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私の場合、ラーメンと言えば京都の「天下一品」なんですね。
鶏ガラベースのスープで十種類以上の野菜を煮込んだ独特の「こってりスープ」。
電車賃を払ってまで食べに行きたくなる味です。
ところがそうして電車賃を払ってまで食べに行っても、実はそんなに美味しくないんですね。
最初の一口、、これがあまり旨くない。
色んなモノを煮込んだスープなので、雑味があるんです。
独特の変なニオイがして、ちょっと困ったりするんです。
それもそのハズです。
なにしろ学生時代、京都で初めてこのラーメンを食べたとき、ネギを山盛り入れないと食べることができなかったそういう思い出がありますから。
30年ほど前には、テーブルの上に小さなざるが置いてあって、刻んだ青ネギが山盛りで出されていました。
当時は好きなだけそれを入れて食べて良かったんです。
当時はまだ、箸が立つような濃厚なスープしかなかったので、それで味を調整してください、、ということでしょうか。
だから天下一品のラーメンを一口食べて、「なんて旨いラーメンなんだ」などとは思わないわけです。
「何か物足りないな、、」と思うのが、いつものことなんですね。
味を勝手に調整できる楽しさ
ところが実は、帰るときには十分満足しているんですね。
理由は簡単で、「自分で味を調整することができる」からなんです。
天下一品ラーメンでは、テーブルの上に「にんにく味噌」「からしみそ」「ラーメンスープ」という三つの薬味があるんですね。
そのほかにもラー油やお酢もあります。
これらを使って、ラーメンの味を自分好みに調整できるわけです。
私の場合、最初にニンニク味噌を入れて食べ、そのあとには辛子みそを入れて食べるというのがいつものパターンです。
たまにはラーメンスープを加えたりしてみますが、そうして自分好みの味を作ることができるんです。
通販で天下一品ラーメンを取り寄せてみてわかったんですが、実はここのスープ、少し煮込めばたいていの野菜に合うんです。
ニラを入れて煮込んでも、湯通ししたモヤシを入れても、豆板醤などを加えて食べても、ちゃんと天下一品ラーメンの味になるんですね。
この辺ちょっと不思議なスープなんですが、しかしそれだからこそ、また食べたくなるのかも知れません。
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