赤い色の照明で、味は変わってしまう。
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太っている人とやせている人では、明らかに味覚が違うといいます。
太っている人というのは、たいていの場合、やせている人より味覚が鋭い。
そして美味しいからついつい食べてしまうというのが、本音だそうです。
それから魚介類などをたくさん食べている人と、そうでない人では、味覚が変わります。
理由は、亜鉛の摂取量が異なるからだそうです。
亜鉛は細胞分裂の際に必要なミネラルですが、舌の上の味蕾細胞という味を感じる細胞は、頻繁に入れ替わります。
それで亜鉛不足になると、味蕾が鈍感になって、味が分かりにくくなってしまうんだそうです。
るそうです。
そのほかにも先日、NHKの番組「試してガッテン」でやっていましたが、照明によっても味覚が変わるんだそうです。
赤い色の混じった照明の下では味覚が鈍くなり、白色の蛍光灯の下では味覚が鋭くなるんですね。
なので店内は多少ムードのある落ち着いた赤っぽい照明を使っても、厨房の中は白色の蛍光灯で調理するようにしないと、お客さんから「変な味」「味が落ちた」と思われかねません。
簡単なことですが、気をつける必要がありますね。
くたびれた蛍光灯も、そう言う意味で危険です。
調理は白色蛍光灯の下で。
照明の色で味覚が変わる、味が分からなくなる。
そう言う実験をテレビでやっていました。
照明で味覚が変わる実験を行ったのは、フランス料理のシェフ達で、明かりを変えていることを伏せた実験でした。
青白い普通の蛍光灯と、微妙に赤色の混ざった蛍光灯を用意して、その下で苦みや旨みなどを感じる濃度を比較したものです。
味には厳しいはずのフランス料理のシェフ達が、赤色の少し混ざった蛍光灯の元では、味覚が鈍感になってしまって、味が分からなくなってしまったんです。
これは元々、年を取ったときに白い蛍光灯がまぶしすぎるのはなぜか?
というテーマの実験だったんです。
赤い色が入った蛍光灯なら、文字が見えやすくなり、そうでないと同じ明るさでもまぶしく感じるというそう言う話だったんです。
だから元々は視認性の話だったんですが、照明が味覚にも影響を及ぼすというのは、驚きですね。
つまり味覚というのは絶対的なものではなく、周囲の環境によって分かるようになったり、分からなくなったりするものだったんですね。
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