ラーメン屋の収支はどうなる?
更新日:
ラーメン屋を開くには、開業資金と当面の運転資金を準備しないといけない。
半年分くらいの運転資金が用意出来ればいいが、少なくとも3ヶ月分は持っておかないと余裕が無くなる。
特に従業員を雇って始める場合は、絶対に十分な資金を用意しておかないと、ラーメン屋を開いたはいいが、金策にかけずり回ることになる。
特に初めてやる事であれば、本当に色んなモノが必要で、「あ、これ忘れてた」「あ、これも必要だ」「あ、こんなモノもいるのか」と言う風に、どんどん必要経費がふくらんでくる。
たとえば飲食店では、ゴキブリやネズミなどが集まりやすいので、害虫駆除の費用も必要になるが、毎月業者に頼むことになるから費用がバカにならない。
玄関マットも必要だし、割れた丼などの食器の買い足し、新しいサービスを追加するための費用なども必要だ。
そう言う風に、最初のウチは次から次へと新しい出費が湧いて出てくるので、余裕を持って用意した資金くらいでちょうどになる。
では、ラーメン屋の運転資金はどれくらい必要になるのか?
某支援サイトから概略を読んでみる事にする。
まず参考にさせてもらうのは、千葉のラーメン屋さんの例。
→ラーメン屋の収支(ラーメン店開業・運営・支援ソフト)これは繁盛店の収支だから、コストだけに着目して読んでみたい。
繁盛ラーメン店の収支はどうなっている?
繁盛ラーメン店の月収支は、こうなっている。
店舗は、カウンター20席・テーブル6席というから、かなり広めの物件だ。
坪数は書いていないが、26人お客が座って、そのほかに厨房施設などもあるわけだから、小学校の教室並みの広さってことだろう。
データとしては、
- 売上高は、約420万円。
- 客単価は810円で、1日平均174人
- 30日稼動
- 人件費 140万円
- 食材費120万円
- 家賃・経費 60万円
- 利益 90万円
60万円の家賃で420万円の売上高というのは、7倍だから、無茶苦茶良い例だ。
日下公人さんの本で読んだ事があるが、明治時代の本などには、営業を続けるには、売り上げは家賃の3~5倍がいいなどと書いてあるらしい。
まあ家賃の3倍以上は売り上げがないと、商売は続けられないだろうが、しかし7倍はさすがにスゴすぎるね。
ただし運転資金を考える場合は、収入は0を想定しておいた方がいい。
常に最悪の状態からスタートするものだと思って始めれば、うまく行かなくても慌てずに済むはずだ。
NEXT:運転資金は月百万?